しばらくまったく本も読めない有様だったけど、
最近やっと仕事が少し落ち着いてきた。というわけで、タイに行ったり来たりの間や、ちょっと前に読んだ本を記しておきます。最近ちょっと凝っているのが日本/東洋文化/思想/茶道…。
NY時代に、よくあるように、日本の文化を知らないことに気付かされて老子、荘子、禅、仏教、俳句などをまとめ読みしたクチだけど、最近はまた別の角度からの興味で第2次東洋・日本/文化・思想ブームのような感じ。
まずは千利休の生涯と茶道。かなりヘンクツで面白い人物像だなぁ。そっか、茶室ってふつう4畳半だったんだ、しかも2帖なんて狭いのもあったのか。うちの納戸も茶室になるのか…。夏以来、気になっている茶道。近く、一度体験してみたいけど、誰か誘ってくれないですか?
「東洋は一つ」という、有名らしい一文で始まる岡倉天心による名著、らしい。この夏に彼の「茶の本」というのも読んだけど、この人も相当なヘンクツおやじぶり全開で、好感がもてる、というか興味がわく。この時代に東洋西洋問わず当時(まで)の美術に通じてるのもすごいが、彼が言う、歴史上、広くアジアの文化の流れ着き、洗練されてきた、アジア文化の流れ込み先としての日本の捉え方が印象に残る。
アイルランドに村上春樹がシングルモルトを訪ねて旅するエッセイ。僕はそんなにウィスキーは飲まないけれど、この本を読んだら、またミヤっちゃんのバーに行って飲みたくなった。げっ…、シイグルモルトをロックで飲むのは邪道なのか…。恥ずかしや。
本田宗一郎が引退後に書いたというこの本。ほんとうならこういう本はもっと若いうちに読むものだろうけど、今読んでも発見させられること多し。やんちゃで、遊び心があって、職人魂、誇りがあって…夢とか思想があるところがいい。
そして人とか社会に迷惑をかけない、というところを会社としても早くから徹底しているらしきところなども、ここ最近、中国、台湾、タイと彼の興した会社の仕事をさせてもらってよかったな、という気にさせてくれる。
以前読んだゴーン氏にも共通するのは、仕事ができるかどうかも大切だけど、最終的にはひとりの人間としてどうか、というところで見ているところ。さすが経営者。僕は経営者じゃないけど、けっこう激しく同感。そういう人とこれからも数多く会いたいし、一緒に仕事をできたら幸せだと思う。
僕はしりあがりさんのマンガをそんなによく知らないし、マンガを描きたいと思ったことも小学生以来、一度もないんだけど。某お酒メーカーの宣伝部にいたという氏。境遇的に親近感を感じるのももちろんだけど、表現全般に関する考え方がとてもわかりやすくて面白い。
クールハースつながりで、ちょっと前にはまったのが、ブルース・マウのわりと最近の本。日本でも最近「デザイン」を広く捉えた動きが多いけど、それを思い切り広く捉えて、デザインの力で世界を変える!と息巻く、力の入った本。その考え方自体がとても西洋的、というのは別の雑誌での大方の書評だったような。それにしても、クリエイティブと様々な分野のアカデミズムをとても近くにおいて、交差させていこうとしているのが、とても刺激的に思える。