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  ウェブ人間論  -  2007.01.09.Tue / 03:45 
「ウェブ進化論」の梅田氏と作家の平野氏という異分野の2人が、ウェブ2.0時代に人間がどう変化していくのか語る対談本。前作同様、未来に常に楽観的な見方をもつ梅田氏に対して、若い平野氏が悲観的なのが、それぞれ足場とするメディアの新旧を表していて面白い。

グーグルや、アップルのスティーブ・ジョブス、アマゾン…日本ではmixiやはてなの社長など、ウェブ2.0時代をつくった人たちが「スターワォーズ」好きの、ある意味純粋な数学好き・テクノロジーおたくだというも、不思議と分かる気がするが、何より、彼らに共通する「インタ-ネットの成り立ちの思想と、オープンソースの思想と、それを支えているハッカーエシックスみたいなものの組み合わせ」「お金よりも賞賛であるとか、情報の占有より共有とか」を大切にするという考え方が興味深い。中心の偏在性。所有から共有へ。新しい時代の倫理。ひょっとすると、ウェブに関わる彼らだけでなくて、これからの資本主義社会を(いい方向に)変えていくキーワードかも。

ともかく今、僕らは、古くは活版印刷とか、写真の発明の時のようなメディア環境の大きな変化の時代に生きている。僕の所属している広告界もまさにそのまっただ中に晒され始めたわけだけど、アート界ではすでに、60年代のミニマリズムや、70年代ころに「オープンワーク/開かれた作品」という考え方で、作者が作品の意味をつくるというところから、見る人が作品の意味をつくるという転換が生まれたりしている。その後、90年代には「リレーショナルアート」や「メディアアート」などで参加型の作品が多く生まれたりなど、ある意味、ウェブ2.0時代を先取りしていたとも言える。そんな中、社会自体がウェブ2.0と言われる時代になった今、どんな表現が価値をもつのか、どんな新しい表現ができるのかが気になる。

PS:そうそう、この本を読んだからだけでもないですが、これを機会に当ブログを(梅田氏の所属する)「はてな」に移転することにします!

ウェブ人間論 ウェブ人間論
梅田 望夫、平野 啓一郎 他 (2006/12/14)
新潮社

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No.288 / BOOKS /  comments(86)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△
  年初の3冊  -  2007.01.03.Wed / 02:00 
行きと帰りの新幹線で読んだ本3冊。
ひきつづき、最近の個人的アジア/東洋ブームで。今までほとんど知らなかった(興味のなかった)日本の古代~近代までの美術史をざっと読む。今度ゆっくりと日本画とか仏像!も改めて見たくなってきた。表紙の、煙草をくわえた岡倉天心がいい感じ。彼はそれまでの推古天皇からの日本美術史の変遷(主に彫刻/仏像、絵画、屏風絵、浮世絵など)を総括してこう語る(一部現代文に修正)。
第一、精神鋭くして観念先立つときは興起し、形体を求むるにいたれば必ず衰退す。
第二、系統を遂うて進化し、系統を離れて亡ぶ。
第三、美術はその時代の精神を代表し、よく当時の思想の力を示すの力、特絶なり。
第四、日本の美術は変化に富むこと。
第五、適応力に富むこと。
第六、仏教の哲理により唯心論に傾き、写生を離れて実物以外に美の存在を認む。
第七、優美なること。(「日本美術史」明治23年)
・・・
日本美術の偉大なる一面は、芸術即人生なるにあり。百千の文化を朝宗せしめて自家薬籠中の物と化すとともに、芸術その物と社会生活との間には完全なる融合をなし、田舎に行くにも床に花あり、座するにも例あり、生活すべてが芸術なり。しかるに今やさかんにこれを撲滅しつつあり。いかなる態度をもってこの際に処すべきやは、大いに考慮を要する問題なり。これがために西洋を知り、また東洋を知るの達識を要す。いたずらに盲目たるは不可なり。西洋にても今日芸術は大いに迷い居るにあらずや、その見るべきものはドイツの音楽とフランスの絵画のみ。しかしてその仏国の絵画すら、今日すでに動揺せるの感なきあたわず。吾人の冷静なる見識を要するゆえんなり。
(「泰東工芸史」明治43年より)
日本美術史 日本美術史
岡倉 天心 (2001/01)
平凡社

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クオリアといえば数年前に某社の同名ブランドを担当して、長尺CM9本もお蔵入りさせたことが…。一応、おさらいの意味も含めて読んだ同氏の初期の本。最近のエッセイ風のとは違ってかなり学術的で難しく、なんとか完読。

クオリア入門?心が脳を感じるとき クオリア入門?心が脳を感じるとき
茂木 健一郎 (2006/03/09)
筑摩書房

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会社の同期で、去年は二つ返事で「FREE CAMEL」でも手伝ってくれた加藤昌治の2冊目の著書。自分が最近、どんどんとプランナー兼ディレクションをする立場になったせいもあって、2つの立場/役割の違いや、「アイデアを考える(広げる)打ち合わせ」と「企画をつくる(決める/絞る)打ち合わせ」の違いなど、なにげなくごちゃごちゃにしていたことを痛感…。とても読みすいし、役に立ちました。広告業界以外の人も、チームで企画をつくる仕事をしている人には役立つはず。今年、早速生かしたいと思います。

アイデア会議 アイデア会議
加藤 昌治 (2006/10/27)
大和書房

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No.286 / BOOKS /  comments(77)  /  trackbacks(1) /  PAGE TOP△
  最近読んだ本から  -  2006.12.27.Wed / 03:27 
しばらくまったく本も読めない有様だったけど、
最近やっと仕事が少し落ち着いてきた。というわけで、タイに行ったり来たりの間や、ちょっと前に読んだ本を記しておきます。最近ちょっと凝っているのが日本/東洋文化/思想/茶道…。
NY時代に、よくあるように、日本の文化を知らないことに気付かされて老子、荘子、禅、仏教、俳句などをまとめ読みしたクチだけど、最近はまた別の角度からの興味で第2次東洋・日本/文化・思想ブームのような感じ。

千利休 千利休
村井 康彦 (2004/02)
講談社

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まずは千利休の生涯と茶道。かなりヘンクツで面白い人物像だなぁ。そっか、茶室ってふつう4畳半だったんだ、しかも2帖なんて狭いのもあったのか。うちの納戸も茶室になるのか…。夏以来、気になっている茶道。近く、一度体験してみたいけど、誰か誘ってくれないですか?

東洋の理想 東洋の理想
岡倉 天心 (1986/02)
講談社

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「東洋は一つ」という、有名らしい一文で始まる岡倉天心による名著、らしい。この夏に彼の「茶の本」というのも読んだけど、この人も相当なヘンクツおやじぶり全開で、好感がもてる、というか興味がわく。この時代に東洋西洋問わず当時(まで)の美術に通じてるのもすごいが、彼が言う、歴史上、広くアジアの文化の流れ着き、洗練されてきた、アジア文化の流れ込み先としての日本の捉え方が印象に残る。

もし僕らのことばがウィスキーであったなら もし僕らのことばがウィスキーであったなら
村上 春樹 (2002/10)
新潮社

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アイルランドに村上春樹がシングルモルトを訪ねて旅するエッセイ。僕はそんなにウィスキーは飲まないけれど、この本を読んだら、またミヤっちゃんのバーに行って飲みたくなった。げっ…、シイグルモルトをロックで飲むのは邪道なのか…。恥ずかしや。

やりたいことをやれ やりたいことをやれ
本田 宗一郎 (2005/09)
PHP研究所

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本田宗一郎が引退後に書いたというこの本。ほんとうならこういう本はもっと若いうちに読むものだろうけど、今読んでも発見させられること多し。やんちゃで、遊び心があって、職人魂、誇りがあって…夢とか思想があるところがいい。
そして人とか社会に迷惑をかけない、というところを会社としても早くから徹底しているらしきところなども、ここ最近、中国、台湾、タイと彼の興した会社の仕事をさせてもらってよかったな、という気にさせてくれる。
以前読んだゴーン氏にも共通するのは、仕事ができるかどうかも大切だけど、最終的にはひとりの人間としてどうか、というところで見ているところ。さすが経営者。僕は経営者じゃないけど、けっこう激しく同感。そういう人とこれからも数多く会いたいし、一緒に仕事をできたら幸せだと思う。

表現したい人のためのマンガ入門 表現したい人のためのマンガ入門
しりあがり 寿 (2006/07)
講談社

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僕はしりあがりさんのマンガをそんなによく知らないし、マンガを描きたいと思ったことも小学生以来、一度もないんだけど。某お酒メーカーの宣伝部にいたという氏。境遇的に親近感を感じるのももちろんだけど、表現全般に関する考え方がとてもわかりやすくて面白い。

Massive Change Massive Change
Bruce Mau、Jennifer Leonard 他 (2004/09)
Phaidon Inc Ltd

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クールハースつながりで、ちょっと前にはまったのが、ブルース・マウのわりと最近の本。日本でも最近「デザイン」を広く捉えた動きが多いけど、それを思い切り広く捉えて、デザインの力で世界を変える!と息巻く、力の入った本。その考え方自体がとても西洋的、というのは別の雑誌での大方の書評だったような。それにしても、クリエイティブと様々な分野のアカデミズムをとても近くにおいて、交差させていこうとしているのが、とても刺激的に思える。
No.283 / BOOKS /  comments(85)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△

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 プロフィール 

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近藤ヒデノリ Hidenori Kondo
某広告代理店CMプランナー/クリエイティブ・ディレクター/TOKYO SOURCE編集長/美術家。
30カ国に渡る放浪の旅、CMプランナーとして4年間勤務後、NY大学/国際写真センター修士課程に留学。9.11直前に復職。以後、TVCMを中心に広告コミュニケーションをつくりながら、個人での表現活動もつづけている。留学中から季刊誌[A]の創刊・編集に携わる他、「Removed」「PLAY」「無重力スポーツ」など、日常に隠された権力を読み替える作品を国内外で発表。近年は人のつながりと対話をテーマに「Wedding」展の企画、「TOKYO SOURCE」 編集長を務める。06年には、久々の自身の個展「FREE CAMEL」を開催。(photo:竹内スグル)

 TOKYO SOURCE 

東京発、未来を面白くする100人(インタビュープロジェクト/2005.3~)
TOKYO SOURCE

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 FREE CAMEL 

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禁煙ブームのこの時代に、個人の自由と表現の可能性を問う自身久々の個展。煙草「CAMEL」のパッケージからラクダを解放、路上禁煙法で知られる千代田区のギャラリーに本物のひとこぶラクダを登場させます。会場ではラクダを見ながら、CAMELが無料で吸い放題。9月22日(金)たった一日開催予定!詳しくは↓
Free CAMEL Project
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 インタビュー 

YAMAHAのフリーペーパー「Soul Switch」にインタビューを受けました。 →インタビュー全文 main

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