CINEMA の記事一覧 
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  ブロークン・フラワーズ  -  2006.05.27.Sat / 03:20 
もう一週間前になるけど、渋谷ライズの日曜最終回半額でジム・ジャームッシュの新作映画を観に行った。ジャームッシュはとりあえず、新作が出ると必ず観に行く監督のひとりだけど、今回はカンヌグランプリなど前評判がいい時に期待しすぎてよくあるように、面白い!んだけど、見終わってちょっと物足りないような感覚。
「ビル・マーレーの何もしないという演技が、かえってクサい」というのは翌日に今一緒に仕事をしている演出家の言葉だが、たしかに「ロスト・インン・トランスレーション」で見慣れたせいか、ちょっとクサかったかもしれない。

ただ、それよりも僕としては、主人公が会いに行く20年前につきあった女性たちをもう少し多めに見たかった。現実的にとか、映画の長さ的には4人くらいが妥当なのかもしれないけど、ストーカーのように突如現れた昔の男に対する、4人の大女優のそれぞれの対し方ー20年前の男と久しぶりに会ってすぐ寝ちゃうシャロン・ストーンとか、ヒロヤマガタ的ないかにもな趣味の絵を飾った家に、話のつまらん見栄っ張り不動産屋の男と住む女など、ディテールもツボをついてるし、実によくはまっていた。すでに50を越えながら、オフビートな皮肉な笑いを絡めた人間模様を描かせたら、やっぱり絶品。そんなことを思いながら「日本のジャームッシュ」山下監督の新作も早く見たいなと思ったり。
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  TAKESHI'S  -  2006.05.01.Mon / 02:59 
北野武の最新作「TAKESHI'S」がDVD化されていたので、早速観る。
たしか、カンヌで観客が唖然としたとか、大ブーイングだったとか、大絶賛だったとか評価は忘れたがけっこうな問題作と言われていたように思う。

実際見てみて、はじめ驚き→困惑→唖然→退屈→痛快→爽快→感心!
これ、「ソナチネ」に次ぐ傑作なんじゃないか?もちろん興行収入は散々だろうし、カンヌで流れた時の外国人観客の困惑も目に浮かぶけど、映画を面白くするとかそういうことじゃなくて、映画をぶっ壊す&再構築するゴダール的な実験精神は満載。
あらゆる登場人物が同一映画内で、別役で登場したり、
同じ台詞を複数の登場人物がしゃべったり、
同じ台詞を複数のシーンでしゃべったり、
武の過去の映画のシーンが突如出てきたり、
過去の映画と同じシーンでまったく違う(ふざけた)ことが展開したり、、、
彼自身の過去の映画や、映画の文法そのものが解体されまくってまた再構成されたような作品。いやー、ベネチアやカンヌまで穫って、さらにそこでまた崩しちゃうとは。恐るべきおっさんだ。
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  アジアのすごい人  -  2006.02.20.Mon / 14:24 
ホリエモン事件があってから、ここに書くのもなんだか複雑だけど、
とりあえず面倒なので、まだここに書きます。(ブログの著作権をめぐってや、マックユーザーへのずさんな対応に頭にきてた去年あたりに、やはり移っておくべきだったか…)

最近、たまたま続けてアジアの宗教家と活動家?の本、映画に触れた。
「ダライラマ自伝」と「ガンジー」。実はこの二人、僕は恥ずかしながら今まで「チベットのえらい宗教家」「非暴力を唱えてインドを独立に導いたえらい人」くらいの認識しかなかったんだけど、自伝と映画を見てのまずの感想は、とにかくレベルの違うすごい人だと(恥笑)。しかもダライラマは、まだ同時代に生きている人だということに、なんとなく驚く。

ガンジー コレクターズ・エディション

ダライ・ラマ自伝


ダライラマの祖国、チベットへは僕も以前に行ったことがあったので(その時はこういう背景とかは全然知らなかったけれど)チベット人が猛烈に中国人を嫌っていたのは、言葉がほとんど通じてなくてもわかった。そして、中国によるチベットへのアウシュビッツを思わせる民族浄化政策が「昔のこと」ではなく、「つい最近まで」起こっていたことだということ(この本が書かれているのが90年代初頭)に、底知れぬ恐ろしさを感じる。極小国チベットを、飲み込もうとする膨大な人口をもつ中国。去年、おととしと仕事で何度となく行っていただけに複雑な気になる。

宗教というもの自体には,僕はもともとあまり積極的に関心はないんだけど、ダライラマの言葉で印象に残ったのが「宗教ってのは、病気を直す薬みたいなもの。だから病気の種類だけ宗教があっていいんだ」という、ひとつの宗教だけじゃなくて、他の宗教の併存も許す考え方。その辺がキリスト教に代表される西欧的な考え方になくて、仏教をはじめ、アジア的な宗教の懐の深さなんだな、と思ったり。また、この言葉の「薬」の部分を「アート」に読み替えても成立する(その場合は、偽薬とか毒薬になるのかもしれないが)んじゃないかと思ったりもする。そういや、ダミアン・ハーストも偽薬の作品をつくっていたな。

同じようなことはガンジーも言っていて(真理は宗教を越える)、映画の中でも、「非暴力」によって大国イギリスから独立したインドが、今度は、回教徒とヒンズーとの内ゲバ争いで泥沼化する中、ガンジーは、「宗教に関係なく、インドはひとつなんだ」とずっと言い続ける。

それにしても、すごいなと思ったのが、ガンジーの提唱した「非暴力/非服従」というインド独立のためにとった方法・戦略。支配側(当時の大英帝国)の理不尽な暴力にも、決して手を出さないで、甘んじて殴られ、暴行されつづける。ただし、決して服従しない(ここが重要)。あるいは、自分たちの綿生産を守るために、当時インドに多く輸入されていた英国製の衣服を焼くというインド中に広まったパフォーマンス、あるいは、生命にとって大切なものの象徴としての「塩」をつくるために、ガンジーが自ら数百キロの道のりを歩いて塩をつくりに行くというパフォーマンス。それらは、暴力を伴わない、利益のためでもない、純粋に、メッセージを発するためだけのパフォーマンスだ。その精神的な強さ、高潔さは、すごいとしか言い表せない。そして、このやり方は、マイノリティにとって可能な唯一の有効な抵抗の方法なんだなと。きっと今でも使える。

ガンジーのそういう「非戦・不服従」のパフォーマンスは、アート界で言えば、ベトナム戦争時にオノ・ヨーコとレノンが行った「ベッドインパフォーマンス」とか、M・アブラモビッチによる万里の長城の端から端まで恋人同士が歩く,というパフォーマンスとも通ずると思う。これらのパフォーマンスのメッセージは「平和」だったりと、行われた文脈は違うけど、一人の人間が、身体ひとつで生み出す無償のパフォーマンスが発する、純粋なメッセージの強さ。国家の独立を目指すという状況で、それをやりきったガンジーは、ほんとにすごい思想家であり政治家、活動家、パフォーマンスアーティストでもあると思う。

No.226 / CINEMA /  comments(0)  /  trackbacks(0) /  PAGE TOP△

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 プロフィール 

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近藤ヒデノリ Hidenori Kondo
某広告代理店CMプランナー/クリエイティブ・ディレクター/TOKYO SOURCE編集長/美術家。
30カ国に渡る放浪の旅、CMプランナーとして4年間勤務後、NY大学/国際写真センター修士課程に留学。9.11直前に復職。以後、TVCMを中心に広告コミュニケーションをつくりながら、個人での表現活動もつづけている。留学中から季刊誌[A]の創刊・編集に携わる他、「Removed」「PLAY」「無重力スポーツ」など、日常に隠された権力を読み替える作品を国内外で発表。近年は人のつながりと対話をテーマに「Wedding」展の企画、「TOKYO SOURCE」 編集長を務める。06年には、久々の自身の個展「FREE CAMEL」を開催。(photo:竹内スグル)

 TOKYO SOURCE 

東京発、未来を面白くする100人(インタビュープロジェクト/2005.3~)
TOKYO SOURCE

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 FREE CAMEL 

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禁煙ブームのこの時代に、個人の自由と表現の可能性を問う自身久々の個展。煙草「CAMEL」のパッケージからラクダを解放、路上禁煙法で知られる千代田区のギャラリーに本物のひとこぶラクダを登場させます。会場ではラクダを見ながら、CAMELが無料で吸い放題。9月22日(金)たった一日開催予定!詳しくは↓
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YAMAHAのフリーペーパー「Soul Switch」にインタビューを受けました。 →インタビュー全文 main

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