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  その7ー「ナコイカッティ」  -  2005.01.03.Mon / 13:53 
年末の二日間で行った「見残しビデオマラソン7連発」のトリは、「ナコイカッティ」。「コヤニスカッティ」「ポワカッティ」と続く人類/社会/地球についての壮大な3部作の最終章にあたる。Na-qoy-qatsiとは、アメリカ先住民ホピ族の予言の言葉で、1.互いに殺しあう命、2.日常と化した戦争、3.文明化された暴力という意味らしい。

この3部作は、おそらく映像と音だけで「人間とは、文明とは」という世界観を語ろうとしているのだろうが、僕にとっては強烈な睡眠効果があるらしい。年明け早々の夜中に見ていて寝てしまい、元旦の夜に再び見たのだが、やっぱり眠くなる。3作目は、淡々としたドキュメンタリー要素の濃い前2作と違い、ほぼ全編CGなどを使った抽象的なもの。もちろん台詞や分かりやすいストーリーはない。

やたらにネガポジを反転(文明の裏面を描くの意としては単純な手法だ)した映像が多かったり、CGもどこか海外のニュース番組のオープニングで見たような感じで薄っぺらく見える。音楽(Philip Glass)も映像もきっとお金も時間もたっぷりかかっているんだろうけど、その世界観自体がどこか終末論的で重苦しい。やたらと煽るボードリャールや、もっと遡ってジョージ・オーウェルなんかを思わせる。

文明がその便利さの裏面でろくでもないことをたくさんもたらしてきたことを、もう一度嫌というほど味わいたい人にはおすすめだ。でも僕にはそれはもう十分だ。ニヒリスティックで重い終末論より、軽く、その先を想像させるようなものが見たいし、つくっていきたいと思う。

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近藤ヒデノリ Hidenori Kondo
某広告代理店CMプランナー/クリエイティブ・ディレクター/TOKYO SOURCE編集長/美術家。
30カ国に渡る放浪の旅、CMプランナーとして4年間勤務後、NY大学/国際写真センター修士課程に留学。9.11直前に復職。以後、TVCMを中心に広告コミュニケーションをつくりながら、個人での表現活動もつづけている。留学中から季刊誌[A]の創刊・編集に携わる他、「Removed」「PLAY」「無重力スポーツ」など、日常に隠された権力を読み替える作品を国内外で発表。近年は人のつながりと対話をテーマに「Wedding」展の企画、「TOKYO SOURCE」 編集長を務める。06年には、久々の自身の個展「FREE CAMEL」を開催。(photo:竹内スグル)

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東京発、未来を面白くする100人(インタビュープロジェクト/2005.3~)
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禁煙ブームのこの時代に、個人の自由と表現の可能性を問う自身久々の個展。煙草「CAMEL」のパッケージからラクダを解放、路上禁煙法で知られる千代田区のギャラリーに本物のひとこぶラクダを登場させます。会場ではラクダを見ながら、CAMELが無料で吸い放題。9月22日(金)たった一日開催予定!詳しくは↓
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YAMAHAのフリーペーパー「Soul Switch」にインタビューを受けました。 →インタビュー全文 main

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