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  なぜ、今、日記なのか。  -  2004.11.04.Thu / 01:47 
今週発売されたBRUTUSが日記の特集を組んでいる。様々なジャンルの人の日記を紹介しており、覗き見的根性も多いに刺激されてそれなりに楽しめる。今回こういう特集を組んだのは、昨今のBLOGブームなどから来ているのは明らかだけど、それにしても今、なぜ「日記」なのか。

日記というのは本来自分のためにつけるものだから、BLOGやこの雑誌に載っている日記はすでに人に見せることを前提にしている以上、従来の意味での日記ではない。これらは一見日記やメモや落書きのようでもあるけど、レベルはともあれ、一応は個人の「表現」なのだ。しかもプロとアマの境界が技術の上では曖昧になった時代の。

従来の「表現」ー小説、詩、エッセイ、論文、あるいはアート作品が、ある程度のまとまった時間をかけて熟成され、完成されたものなのに対して、BLOGなどの「日記」は更新も簡単だから載る情報はとにかくスピーディーで、ライブで、リアル、圧倒的に取っつきやすい。マスメディアへの信頼が地に堕ちてしまっている今、こういう個人の生の声に注目が集まるのは自然だといえる。

また、従来の「表現」が作家の世界の完成された世界として閉じているのに対して、BLOGに出てくる「日記」はトラバしたり、リンクしたり…見る側が参加できるようになっているのも大きい。個人同士がフィードバックをしあい、つながっていける。「過程」として開かれた不完全な「表現」なのだ。アートの歴史で60年代のハプニングやコンセプチュアルアート以降、作家による完成された世界をつくる形から、参加型インスタレーションなどへ変化していることと呼応しているといえなくもない。

BRUTUS


創発?蟻・脳・都市・ソフトウェアの自己組織化ネットワーク

ここで唐突に、ちょっと前に読んだ「創発」という本を思い出す。この本で作者は、人間の世界(都市)の成り立ち方を、脳の神経細胞の相互関係や、アリの集団の部分と全体の関係を例に挙げながら、上からの指令によってではなく、個々の部分間の相互の単純なフィードバックの繰り返しによって複雑な全体をつくりあげていくボトムアップ形式として語ろうとしている。ブログはまさにそういう形のツールなのではないか。

もっとも人のブログを見ていて面白いと思えるものは少ないけど、もともと知っている作家のBLOGなどは作品とは別の、生でタイムリーな声は面白いし、全体としても学生とかフリーターとか若くて暇な人はやっぱり多いんだなとか、リストラされた人の生きがいなのかなとか、データからは見えてこない今の日本のリアルな状況が見えてくる。もちろんブログをやっている人はまだ限られているし、PCよりも携帯メールという人が多いのも事実だけど。

このBLOGを始めるころにもちょこっと書いたけど、僕はBLOGに代表される「日記」は、ネット上の全く新しいツールかどうかは別にして、個人個人がある程度自由にカスタマイズでき、生の声を素早く発信していけること、またそうした個人商店(セレクトショップ)を通じて相互につながっていけることなど、こういう時代に出るべくして出て来たツールだと思っている。もっとも、それはそれでほんとに「表現」しようとしている人にとっては、厄介なことかもしれないけど。
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 ビジネスパートナー求む 今インターネットという媒介で新しいジャーナリズムのかたちとして注目を集めているBlog。このBlogをビジネスチャンスとしてムーブメントをここから起こせはしないかと長らく考えてきた。そしてある程度の構想が固まったということで返事
2004.11.23.Tue .No32 / Oceanus / PAGE TOP△

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 プロフィール 

self2


近藤ヒデノリ Hidenori Kondo
某広告代理店CMプランナー/クリエイティブ・ディレクター/TOKYO SOURCE編集長/美術家。
30カ国に渡る放浪の旅、CMプランナーとして4年間勤務後、NY大学/国際写真センター修士課程に留学。9.11直前に復職。以後、TVCMを中心に広告コミュニケーションをつくりながら、個人での表現活動もつづけている。留学中から季刊誌[A]の創刊・編集に携わる他、「Removed」「PLAY」「無重力スポーツ」など、日常に隠された権力を読み替える作品を国内外で発表。近年は人のつながりと対話をテーマに「Wedding」展の企画、「TOKYO SOURCE」 編集長を務める。06年には、久々の自身の個展「FREE CAMEL」を開催。(photo:竹内スグル)

 TOKYO SOURCE 

東京発、未来を面白くする100人(インタビュープロジェクト/2005.3~)
TOKYO SOURCE

TS

 FREE CAMEL 

rakuda


禁煙ブームのこの時代に、個人の自由と表現の可能性を問う自身久々の個展。煙草「CAMEL」のパッケージからラクダを解放、路上禁煙法で知られる千代田区のギャラリーに本物のひとこぶラクダを登場させます。会場ではラクダを見ながら、CAMELが無料で吸い放題。9月22日(金)たった一日開催予定!詳しくは↓
Free CAMEL Project
box

 インタビュー 

YAMAHAのフリーペーパー「Soul Switch」にインタビューを受けました。 →インタビュー全文 main

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